お名前 YASUKIさん
年式、グレード 61年式200ZR
題名 4ポットキャリパー流用について
内容 吉田さんの4ポットキャリパー流用の記事を読みました。自分の200ZRもECR33用のフロントキャリパーを流用してますが、自分の場合は後期300系のハブを流用して取り付けました。こちらのほうも参考になればと思います。
まず、ハブの交換については、スピンドルは200系も300系もまったく同じですので、後期300系のハブは200ZRにもそのまま取り付けできます。解体パーツがあればいいのですが、後期300系は割と希少車なので見つけるのは難しいかもしれません。、新品で買っても1個¥13000位だったと思います。ただ、新品を使用する場合、別途ハブベアリングが必要になりますが、なぜか新品のハブにはベアリングのレースだけが組み込まれた状態になっています。Z31の場合ベアリングのメーカーが3社あって、オーダーの際、メーカーの指定はできないそうで、ハブに入ってるレースとベアリングのメーカーが一致しないと、わざわざハブから新品のベアリングレースを抜き取って入れ替える必要があります。
ハブとベアリングが手に入ったら、後はただ単に200ZRのものと入れ替えるだけです。スピンドルナットやキャップはそのまま200ZRのものが使えます。
この後期300系のハブを取り付けることによって、200ZRにも(200ZGや前期300ZXも)、Z32やR32、R33などのローターが流用できるようになります。
これらの車種の4ポッドキャリパーはZ31のストラットにそのままボルトオンでつきますが、ローターの中心に合わせるために、多少外側にオフセットさせる必要があります。(ECR33用の場合約5ミリほどです。)キャリパーの取り付けボルトはECR33のものを使えば長さもそのままでOKでした。
ブレーキホースはZ31用のままでいけます。日産の4ポットキャリパーのブレーキホース取り付け部はフレアナット式になってますが、ネジ径、ピッチがZ31のバンジョーボルトと同じなので、ボルトを少し長さをカットして使用します。
ローターのバックプレートも後期300系用を使いますが、ほんの少しキャリパーと接触するので、その部分を切り落とします。200ZR用のままなら、径は多少小さいけどキャリパーとの干渉もなく無加工でOKです。
取り付け後のインプレッションは、効きがかなり強力になり、かなりいい感じですが、やはり若干ブレーキバランスが前よりになるのか、多少ノーズダイブが多く感じられます。マスターシリンダーはノーマルのままですが、とくに容量の不足などは感じられません。
ただ、Z31後期モデルはノーマルでもブレーキバランスがやや前よりにふられているので、後期の車だとブレーキバランスの悪化がより多く出てくるかもしれません。
ちなみに、Z31の前期モデルはリヤがソリッドディスクですが、これを後期のベンチレーティッドディスクに換えようとしたら、ボルトオンで付くと思いきや、ローターのオフセットが全然違っていて、ローターとハブの間に10ミリのスペーサーを入れる必要があります。それに伴い、ハブボルトもロングのものに換えなくてはいけないのですが、Z31の場合、リヤのハブとバックプレートの間隔が狭く、ロングハブボルトを裏から差し込むことができず、アクスル周りを分解しなくてはなりません。これに関して、裏技としてバックプレートにハブボルトが通る穴を開けるという方法があって、これなら、なんとかハブボルトをそのままハブがついたままの状態で交換できます。